二十四節気で楽しむ介護美容①|2月 立春

私たち「ミライプラスショップ」と「介護美容研究所」を運営する株式会社ミライプロジェクトでは、社内行事として『節分』を大切にしています。
毎年2月には全スタッフで、大がかりな豆まきを行うのが恒例です。

節分は「季節の分かれ目」を意味し、新しい季節を迎える前に邪気を払って、無病息災を願う日。
もともとは四季それぞれに節分があり、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。
その中でとくに立春の前日が重んじられるようになり、現在は豆まきや季節行事として定着しています。

『立春』とカレンダーで目にすることはあっても、本来の意味を意識して過ごす人は少ないかもしれません。

それは、四季より細かな季節の区切り方、二十四節気に基づく暦の考え方。
二十四節気には、高齢者の方々が親しんできた季節行事や、暮らしのアクセントなど、介護美容に活かせるポイントがたくさん詰まっているのです。

二十四節気とは

古くから日本では、季節の移ろいを24の区切りで捉え、暮らしの目安や行事に活かしてきました。

二十四節気は、紀元前の古代中国で生まれた暦の考え方。
現代の日本の気候とは少しずれを感じることもありますが、そこに込められた自然の変化を細やかに感じ取る“感覚”は、今を生きる私たちにも多くのヒントを与えてくれます。

高齢者にとっても、季節を楽しみながら暮らしを送ることは、心身の健康を支える大切な要素であり、認知症予防の観点からも意義のあることと考えられています。

「今はどんな季節なのか」

ケアビューティスト自身が意識することで、施術のひとときに小さな変化が生まれ、より豊かであたたかな時間にしてくれるでしょう。

立春のケアで意識したいこと

立春(りっしゅん)
 2026年:2月4日〜18日ごろ

暦の上では冬が終わり、春の始まりを示す日です。
寒さはまだ残りますが、植物が芽を出し始める農耕の目安としても大切にされ、新しい一年を迎える節目として親しまれてきました。

二十四節気では、一年の始まりとされる重要な節目が「立春」です。
厳しい寒さの中にも、次の季節へ向かう兆しが感じられ、新たな始まりを迎えるにふさわしいタイミング。

こうした場面で、古くから大切にされてきたのが「清め」や「区切り」の感覚です。
日本では、強い香りの力を借りて空間を整え、心の切り替えを促す“暮らしの知恵”が受け継がれてきました。

なかでもこの時期にぴったりの存在が、柑橘類の香り。
はっきりとした爽やかさでありながら親しみやすく、乾燥させた皮が香りを長く保つこともあり、季節を感じるアイテムとして重宝されてきました。

一方で高齢者にとっては、まだまだ冬の名残もあり、体調や気分が揺れやすい時期でもあります。
立春を境に、心身のリズムを少しずつ整えていくことが、体調管理や心の安定につながっていきます。

それでも着実に春へ向かう、立春の頃の日差しは、冬の鋭さがやわらぎ、穏やかさを帯びてきます。
高齢者が室内で過ごす時間が多いからこそ、窓辺でやわらかな光を感じながら、ゆっくりと体のこわばりをほどくケアを意識してみましょう。

香りや光といった自然の要素を取り入れ、五感で変化を感じ取る工夫が、季節の変わり目を穏やかに過ごす手助けになるでしょう。

二十四節気の知恵で、ケアに彩りを

介護の現場で、高齢者が「今はどんな季節なのか」と感じられる時間は、意外と少ないものです。
外出の機会が限られがちになったり、一年中空調が整えられた施設は快適である反面、季節の空気や移ろいを実感しにくい環境でもあります。

だからこそ、私たちがケアの中で関わるさまざまな場面で、季節感を演出することには大きな意味があります。

季節の節目に「気付き」、「意識する」こと。

二十四節気の知恵を手掛かりとした介護美容を通して、ケアする側にも、される側にとっても、心地よい一年を届けることができるように。
これから1年間、二十四節気をベースにした介護美容に役立つ情報を月に一度お届けしていきます。


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