心が色づくように。春のリップメイク

春は、出会いの季節。

高齢者施設でもご自宅でも、人と顔を合わせる機会が自然と増え、「はじめまして」の挨拶がいつもより多く行き交う頃です。
あたたかな日差しに誘われるように、面会の場面が増えるなど、人の往来も少しずつにぎやかになり活動的になるこの時期。

介護美容の現場でも、この時期の明るい空気をそっと一押しできるようなケアをしたくなる季節です。

そんなときにおすすめしたいのは、リップメイク。
たとえフルメイクをしていなくても、唇にほんのりと色を添えるだけで、顔印象がパッと明るく感じられることがあります。
表情がいきいきと見えることで、その方らしい魅力が引き立つことも。

これから過ごしやすくなっていく季節に、大切な誰かと会う予定に向けて。
そして何より、高齢者ご自身が心地よく一日を過ごすために。

口元から、春の介護美容をハッピーなひとときにしてみませんか。

年齢とともに変わる、唇の印象

年齢を重ねると、唇の赤みは少しずつ淡くなり、輪郭も曖昧になっていきます。
自然な変化ではありますが、色味が薄くなることで、顔色がどこかぼんやりと見えたり、くすんだ印象に感じられることがあります。

だからこそ、ほんの少しの彩りを重ねる。
それだけで、血色感がふわりと戻ったように、顔全体に華やいだ印象が生まれます。
そして、見た目でわかる印象の変化に、高齢者の方々の表情が和らぐことも。

実際、介護美容の現場では、そんな変化を幾度となく目にすることがあります。

鏡に映るご自身が晴れやかに見えると、自然と口角が上がるように意識される姿。
リップをひと塗りしたあと、「今日は誰かに会いたくなるわね」と笑顔を見せて、写真撮影を楽しんだり、そのまま散歩に出かける方。
お試ししたリップカラーがお気に召し、「これなら毎日塗りたい」と、ご自身の習慣として続けられるようになった方もいらっしゃいました。

ケアビューティストの手から生まれる、小さな印象の変化。
唇へのひと塗りが、前向きな気持ちや行動を、そっと後押しする“きっかけ”になることがあります。

唇に咲く、季節の彩り

この春おすすめしたいのは、上羽絵惣の胡粉コスメシリーズから生まれたリップグロスです。

日本の春を思わせる〈紅梅〉と〈〉、そして初夏のみずみずしさのような〈檜扇(ひおうぎ)〉。
和の趣をまといながら、季節の情景をそのまま映したような美しさを唇に添えてくれます。

【胡粉コスメ】京花舞 紅梅

深みのあるやわらかな赤は、梅の花のように凛とした印象。落ち着きの中に程よい華やかさがあり、ご家族との記念撮影など「きちんと感」を出したい日にも心強い一本です。
「赤は勇気がいるわ」とためらわれる方もいらっしゃいますが、この紅梅は主張しすぎず、上品な温もりを感じさせる色味。ケアビューティストにとっても、現場に一本あると頼もしい存在です。

【胡粉コスメ】京花舞 桜

やさしくやわらかなピンクは、桜の花びらを思わせる可憐さ。肌になじみやすく、自然な血色感を引き出すので、「普段、口紅はあまり使わないの」という方にもおすすめしやすい色味です。
そっとお顔立ちに寄り添ってくれる明るさで、唇の表情もふわりとやわらぎます。面会日や施設のレクリエーションなど、日常でのおしゃれに取り入れやすい一本です。

【胡粉コスメ】京花舞 檜扇

あたたかみのあるオレンジは、檜扇の花のようにいきいきとした色合い。唇にのせると、表情をぱっと健やかな印象に見せてくれます。
「赤やピンクは少し照れてしまう」という方でも、気負わず楽しめるのがこの色の魅力。すこし気分を変えたい日など、ケアに軽やかな明るさを運んでくれる一本です。

胡粉コスメのリップは、植物由来の保湿成分を配合し、唇のうるおいを守りながらやさしく色づきます。
乾燥しやすい唇にもなじみやすく、軽やかな塗り心地。
ケアと彩りを同時にかなえる、春のひとときに嬉しいアイテムです。

“誰かに会いたくなる気持ち”を後押しする

リップメイクは、お顔に彩りを添えるメイクの中でも、高齢者の方々にはいちばん日常に近い存在かもしれません。
気負わず取り入れられて、それでいて印象はきちんと変えてくれる。
特別な日のためだけのものではなく、毎日の身支度の延長にあるケアです。

何気ない一日でも、唇にお気に入りの色をまとい、鏡をのぞく。
それだけで、今日という一日が少し前向きに動き出すように感じられることがあります。

今日も、誰かに会いたくなる。
そんな口元の彩りを、春の介護美容の現場で楽しんでみてはいかがでしょうか。


▼ 最近のコラム