
春の気配を感じるタイミングが、少しずつ増えてきました。
おだやかな日差しが差す日も増え、季節はゆっくりと動き始めています。
暦は、二十四節気の「春分(しゅんぶん)」を迎えます。
「春分」は、昼と夜の長さがほぼ同じになる節目。
ここから昼の時間が少しずつ長くなり、草木も本格的な春の成長へと向かっていきます。
冬から、春へ。
自然の動きが大きく変わるこの時期は、私たちの心身にも少なからず影響を与えます。
例えば、日本では古くから「木の芽どき(このめどき)」「木の芽病(このめびょう)」といった季節の言葉があり、草木が芽吹く頃は体調が揺らぎやすいとも言われてきました。
気温差や生活リズムの変化によって自律神経のバランスが乱れやすく、だるさや眠気、なんとなく落ち着かない感覚を覚えることもあります。
特に高齢者の方は、こうした季節の変化の影響を受けやすいもの。
だからこそ、春分の頃のケアでは、まず心身のバランスをやさしく整えてあげられるようなケアがおすすめ。
そのためのひとつの方法が、人の手でそっと寄り添う「触れるケア」です。

春分のケアで意識したいこと
■ 春分(しゅんぶん)
春分は、二十四節気の4番目の節気。
2026年:3月20日〜4月3日ごろ
昼夜の長さがほぼ等しくなり、自然界のバランスが整う時期とされています。
古くから「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされ、自然の恵みに感謝する大切な節目として親しまれてきました。
この時期、介護現場で接する高齢者の方々には、次のような変化が見られることがあります。
- 春特有の眠気やだるさ
季節の変わり目は自律神経の切り替えが追いつかず、日中うとうとする時間が増えたり、ぼんやりとしやすくなります。 - 肌のゆらぎ
花粉やホコリ、紫外線量の急な増加により、赤みやかさつきなどの不快感が出やすくなります。 - 気持ちの高まりと不安
春への期待で気分が前向きになる一方、環境の変化や体調の影響で疲れを感じることもあります。
こうしたときに大切なのは、無理に活動を促すことではなく、その方のペースに寄り添うこと。
まずは乱れがちな心身のバランスを丁寧に整えていくことが、春分のケアのポイントです。

「触れるケア」がもたらす安心の時間
人の肌にやさしく触れることは、「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌に関わるとされ、安心感を生み、心身をリラックスさせるきっかけになると言われています。
気持ちが急いてしまうときや、不安なとき。
背中をやさしくさすられるだけで、ほっと気持ちがゆるんだ経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
季節の変化で心身が揺らぎやすい春分の頃には、こうしたやさしい触れあいの時間が、穏やかなバランスを取り戻す助けになるかもしれません。
介護美容では、この「触れるケア」を自然な形で取り入れることができます。
たとえば、手軽に行えるハンドケアトリートメント。
やさしい香りのするマッサージオイルやクリームをなじませながら、手のひら全体で包み込むように触れていきます。
強い刺激ではなく、ゆっくりと安定したタッチで手をあたためていく。
それだけでも「大切に触れてもらっている」という安心感につながることがあります。
手は日常の中で多く使われる部位であり、感覚も豊かな場所です。
だからこそ、やさしく触れるケアの心地よさが届きやすい部分でもあるのです。
こうしたハンドケアの時間におすすめなのが、植物オイルをベースにしたマッサージオイル。
ミライプラスショップでは、春らしい花の香りのマッサージオイルをご紹介しています。

華やぎを感じる、甘くフローラルな香りのマッサージオイル。スイートオレンジやゼラニウム、ローズなどの精油をブレンドし、ふんわりと花に包まれるような香りが、穏やかなケアの時間を彩ります。

ベルガモットやラベンダー、カモミールなどの精油をブレンドした、やわらかなフルーティーさを感じる香りのマッサージオイル。心をゆるめるような香りが、ほっとひと息つきたいときにやさしく寄り添います。
乾燥しがちな手肌や爪まわりをしっかり保湿しながら、やさしいタッチトリートメントの時間をつくることができます。

春分から始める、春のケア
草木が芽吹き、春へ向かうエネルギーが少しずつ満ちてくるこの季節。
高齢者の方々にとっても、新しい季節へと向かう大切な切り替えのタイミングです。
だからこそ焦らず、その方のペースに寄り添いながら、やさしく心身のバランスを整えていくことが大切になります。
やさしく触れる時間を重ねること。
自分の存在を感じながら、安心感を得られる時間を増やしていくこと。
それもまた、介護美容が大切にしているケアのひとつです。
春の光を感じながら、穏やかなケアの時間を重ねていきたいですね。
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